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<大アルカナ・正義>
白なのか、黒なのか。二つにひとつ。
女神が、厳しい表情で真っ直ぐに前を見据えています。
彼女の右手には「理性」のシンボルである「剣」を
そして、左手には「「公平」のシンボルである「天秤」を
持っています。
彼女は、「理性」と「公平」の狭間で決断をためらっているのか、それとも、どちらかを取り、もう一つは捨てる決断をする覚悟ができているのか。そこには「情け」は不要です。と言うよりも「情け」は決断に足枷となってしまいます。
彼女の背後には、2本の柱が、左右対称にあります。
陰陽のバランスが大事であることを表しているかのようです。
このカードは、別名「裁判の女神」とも呼ばれています。
自らが「正しい」と判断した方に、躊躇することなく、大きくベクトルを向けていかなくてはいけません。
大アルカナは22枚あります。
「正義」は11番目。
つまり「物語」の折り返し地点なのです。
どちらを選ぶかによって、「今後」が大きく変わって行きます。
「正しい」こと、「正しい」と信じる方向に、ギアを入れるのは「自分」です。
正しいと信じる心が試される。
白黒はっきりさせる。
曖昧では進んで行けない。
規則・法に縛られている。または、守られている。
不正は通用しない。
心の目で見えない真実をしっかりと見ること。
努力したことが報われる。
自分の行いに対する相応の結果が出る。
真実から目を背けてはいけない。
感情ではなく現実を直視し判断する。
他人に対して厳しくなりすぎる。
他人を自分の思いのままに動かそうとしていないか。
バランスの取れた関係を築くと吉。
妥協点を見つける努力も必要。
歩み寄ることでうまくいく。
「正義」のもとに行われることが、果たして全て「吉」なのかというと、残念ながらそうではありませんね。
自分の考える「正義」と、周囲が考える「正義」は、見えている立場が違うために、同じにはならないからです。
視野が狭くなり、独りよがりになっていくと、自分に都合の良いことが「正義」に近づいてしまいます。
「今」を大切にして、「今」を基準にして行けばいくほど
「未来」や「周囲」のことから、遠ざかっていきます。
全ての人が「平等」であり「公平」であり、皆んなが同じ「幸せ」を共有することは、叶えることができれば、それは本当に素晴らしいとは思いますが、「多様性」や「個性」を追求することと、真逆の位置にあるために、「外れ値」は排除されていきます。
「正義」を貫くのは、決して穏やかではない。
「正義」とは、時に「剣」を振り下ろさなくてはいけない辛い現実を直視させられることである。
「裁判の女神」は、たった一人で、辛い現実を受け止める覚悟をしています。