占いブログ
<大アルカナ・悪魔>
真っ暗な背景に、不気味な「悪魔」がいます。
「悪魔」の頭には、「逆五芒星」のマークがついています。
物事がネガティブに、悪意に満ちている事を表しています。
「悪魔」は松明を逆さまに持っています。
逆さまにしているため、松明の炎は「悪魔」の手を焼いてしまいそうです。
右手のひらには、「黒十字」の印があります。
「悪魔」前には、鎖で繋がれた男女が立っています。
ただし、その鎖はとてもゆるいので、もしかしたら、すっぽりと抜けるかもしれません。
男性の尻尾は、「悪魔」が持っている松明に火に炙られています。
熱くないのでしょうか・・・熱いけれど縛られているので、そのまま耐えているのでしょうか・・・。
女性の尻尾には、美味しそうな果実が実っています。
果実が実っているのを、女性は知っているのでしょうか・・・それとも、知ってはいるけど、縛られているから、どうせ取れないと、諦めて取ろうとしないのでしょうか・・・。
「悪魔」とは、「闇」の象徴です。
「闇」の存在を知っていても、「闇」を気づかないふりをしていた方が、楽なのかもしれません。
なぜならば、「闇」と向き合うのは、「寝た子を起こす」ことになってしまうからです。
二人は、寝た子を起こしてしまわないように、ゆるい鎖に縛られるまま、現状に甘んじているのです。
束縛されている。または、束縛したいと願っている。
臭いものに蓋をしている。
諦めてしまった。
惰性の関係。
満足はしていない。でも、満足するために動こうとはしない。
他者に依存している。
執着している。
現実を見ようとしていない。
自分の見たいものだけ見ている。
劣等感が進化を止めている。
プライドを捨てることができたら、新しい歩みが始まる。
他人をアテにしない方が良い。
ネガティブな自分を、まずは認めてみよう。
古い慣習に違和感を感じているが、変えようとはしていない。
今こそ、誘惑(悪縁)を断ち切るとき。
「悪魔」は自分の中にいる。(「悪魔」とは、自分の「闇」である)
(恋愛の場合)実りのない関係が続く。
「悪魔」に負けてしまうのは、自分が「悪魔」に過度な期待をしてしまっているときに起こります。
「悪魔」が何とかしてくれるかもしれない・・・。
きっとその内、「悪魔」が気づいてくれるだろう・・・・。
これが、「悪魔」のカードのイメージです。
もしも、火傷を負って辛いのであれば、火元から尻尾を遠ざけてみましょう。
もしも、自分は何も持っていないと落ち込むのであれば、鎖を外して、自分の足元を振り返ってみましょう。
「悪魔」は、決して攻撃仕掛けてきたのではなくて
ただそこに在るだけです。