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<大アルカナ・審判>
大天使ガブリエルがラッパを吹いています。
新約聖書の中の「最後の審判」を描いたと言われています。
ラッパの音は、棺桶の中で眠っていた死者たちの耳に届きます。
そして、音を聞いた死者たちは、自らの手で棺桶の蓋を開けるのです。
棺桶は「水」の上に浮かんでいます。
これは「羊水」であると言われています。
または、ユングが唱える「集合的無意識」だとも言われています。
背後に広がる険しい山脈は、死者たちが経験した試練の塊かもしれません。または、これから先、待っている試練の塊かもしれません。
いずれにしても、老若男女全ての魂に向けて、ガブリエルは「復活のラッパ」を吹き、そして、それを聞くことができた人だけが、目覚めることができました。
何者でもない「わたし」が、今、再び、目覚めたのです。
再起の時がきた。
復活するチャンスが巡ってきた。
覚悟をして、扉を開けよう。
大きなチャンスがやってくる。
転換期。
過去の経験の上に成り立つ成功への道が始まる。
湧き上がる情熱を信じよう。
予兆を感じる。
直感が大事。先入観は持たないで。
困難がなくなったわけではない。
勇気ある撤退。
決別の先には新しい「出会い」が待っている。
心機一転。
これ以上頑張っても報われないと気が付く時。
全ては自分の決意次第。
自分の人生を謳歌しよう。
未練をすっぱりと断ち切ること。
生まれ変われます。自分で扉を開ければ。
過去を許し、受け止めることも求められる。
タロットカードの図柄は、作者や時代によって変化しています。
ただ、この「審判」のカードの図案は、ほとんど変化していません。
絵柄の半分の面積を占めるほどに、大きく描かれた大天使ガブリエルは、どんな時でも、何があっても、再びスタートできると教えてくれます。
今年に入って、この「審判」のカードは、リーディングで本当に良く出るんですよ。
様々なものが、容赦無く流されていく中でも、それでも、諦めずに信じていると、「潮目」が変わるタイミングがやってきます。
世の中の「潮目」が変わる時が、そろそろやって来るのか、それとも、もう目前に迫ってきたのか、何かが大きく動き始めているような気がしています。
このカードは、「諦めないでね」と強く、そして、ささやいているように感じています。