占いブログ
頭に包帯を巻いた男性が、一本の「ワンド」をしっかりと持って、一人で立っています。
彼の顔は、緊張感でいっぱいです。
気が休まらない様子で、辺りをじっと見つめています。
きっと、彼は、昼も夜も、ずっと、こんな調子で立ち続けていくのでしょう。なぜなら、周囲には、誰もいないからです。
彼の周りには、とても立派な「ワンド」が8本立っています。
どの「ワンド」も、地面に垂直に、天に向かって垂直に、真っ直ぐ上に向かって立っています。
その一本づつは、どれを見ても、独立していて、力強さを感じます。
「9」は、東洋では「陽」が行き着いた最後の「数字」だと考えます。
つまり、「ワンド9」は、自分の情熱を信じて貫いて、行動した、行き着いた最後の姿とも言えます。
自分の殻に閉じこもっている
視野が狭くなり、他者の意見を聞き入れない
不屈の精神で戦ってきた
自分の信念を信じている
緊張感に満ちている
心の中で葛藤が芽生え始めている
葛藤は、自分の中だけで、決して外には出さない
自問自答を繰り返しながら自分の気持ちを確認している
このままでは発展は望めない
それは、「完成」しているから
流れが変わっているのを受け入れようとしない
防衛
失いたくないと心から願っている
過去の栄光に囚われていませんか?
弱さゆえに自己開示ができない
心から語れる人がいない
他人が信じられなくなった(それは過去の失敗に囚われているから)
人間関係の悩みは、多分、誰しも味わった事があると思います。
その悩みの大きさは、人によって違いますが、占いでも、人間関係の悩みの相談は、とても多いです。
「個」の時代と言われていて、「個性」を吉とする流れの中では
人間関係の悩みは、これから、ますます大きな課題になっていくでしょう。
なぜなら、誰とでも仲良く出来る人は、誰にも合わせられる人だから。
それは、相手が望んでいることが「軸」となり、その「軸」がいつも環境によって変化している事です。
ということは、「自分軸」ではなく「環境軸」で生きている事になります。
「ワンド9」は、「個」で生きる世界を見せてくれます。
自分らしく生きるのは、自分以外が「敵」となってしまう。
それでも、守りたい信念は、守り抜くべきだと思っています。
そのために、どこからやってくるかもわからず、どんな「敵」が、どんな攻撃を、いつ仕掛けてくるかもわからない中で、立ち続けていきます。
「孤高の人」が放つオーラは、美しくもあり、強くもあり、そして、どこか悲しさと、今にも崩れてしまいそうな儚さが漂っています。