占いブログ
<カップの6>
二人の子供が描かれています。
赤い頭巾をかぶっている子供の方が年上で、金髪の女の子の方が年下なのでしょう。
年上の子は、女の子の様にも男の子の様にも見えます。
その子は、自分よりも小さな女の子に、花を渡しています。
そして、小さな女の子は、嬉しそうに、花を受け取ります。
一見すると、幸せな光景に見えます。
しかし、よくよく考えてみると、とても不自然なことに気がつきます。
「カップ」は感情のシンボルです。
感情とは、自分の内側から湧き出るもの。なので、通常は「カップ」は空っぽであるのですが、この絵には、全ての「カップ」に「花」が盛られています。しかも全て同じ「花」です。
周囲は、緑の植物が育っています。
ということは、季節は「春」ではないかと推測できるのです。
しかし、小さな女の子は真冬の様に、温かな衣装を着ています。しかも、ミトンまで着けて。
カードの左側だけ、「灰色」の道が奥に繋がっています。
そして、そこには、ファンタジーの世界観にそぐわない槍をもった人物が歩いています。
カードの意味を知ろうとするほどに、違和感が大きくなっていきます。
このカードは、とても難解です。
意味は、周囲のカードや、その時の状況、また、見た時のインスピレーションにより、変わります。
ポジティブに捉えると
懐かしい思い出
過去の出来事が希望につながる
優しさに包まれる
田舎に帰ろう
旧友からの嬉しい便りがある
いつまでも忘れられない幸せな場所
過去の辛い体験を乗り越えようと動き始めた
分け与える幸せ
プレゼントをもらう
ネガティブに捉えると
過去の栄光に縛られている
現実逃避
問題を有耶無耶にしてはいけない
一方的な「贈与」は時には「攻撃」となる
優位性を誇示する
自分より力のないものを「贈与」によって縛ろうとしている
または、逆に自分より優っているものに「贈与」により縛られている
「おとぎ話」の結末は、ふんわりとしています。
途中で何があろうとも、最後に「めでたしめでたし」と言うことで
全てが丸く収まります。
それは、ある意味、全てを受け入れて、諦めることでもあります。
本当の「幸せ」とは、一言で言えない、言葉にできない、ふんわりとしたものを、どの様に感じるかによって決まるもので、結局のことろ、「なんだかよく分からない」ものなのかもしれませんね。
このカードは、いつも解釈がブレブレになるので、苦手なんです。
きっと、明確な答えを探せば探すほどに、迷宮の森の中に引き込まれてしまうのでしょう。
ぜひ、ご自身の「感覚」で解釈をしてみてくださいね。
「感覚」が正解の道に、引き寄せてくれます。