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<ソードの3>
カードの意味が分からなくても、この絵柄を見たら、きっと誰も、悲しい気持ちになってしまうでしょうね。
リーディングで、このカードが出た時は、胸がキュンと痛くなります。
真っ赤な心(ハート)に、3本の刃が、容赦無く突き刺さっています。
3本の刃は、心を貫通しています。
背後には、灰色の不気味な雲が広がっていて
激しく雨も降っています。
太陽の光はなく、冷たい雨が、刺すように降りしきっています。
喜びも、希望も、どこを探しても見つからない。
でも、本当にそうでしょうか?
真っ赤な心は、とても綺麗な赤色です。
そして、刃に刺されているにも関わらず、綺麗な形を保っています。
心の形は、なんら影響を受けていないのです。
それから、心からは一滴の「血」も漏れ出ていません。
例え刺されていようとも、心は心であり続けています。
救いようのないほどの悲しみ
希望が持てない
傷だらけになってしまった
全てやり尽くしても、何も上手くいかなかった
心が「死んだ」
しかし、それは表面的な「死」でしかない
四方八方からの攻撃を受けた
周囲には味方がいない
だから、周囲に期待を持たないこと
信じられるのは「自分」
それは、「自分」は信じるに値する存在であるとも言える
粛々と時を過ごす
傷はいずれ癒えていく
ただし、それには時間がかかる
自然治癒力を信じよう
動かないこと
無駄な動きは体力(運)を消耗するだけだから
周囲はもうダメだと思っているはず
でも、最後の「とどめ」は刺されていない
だから「出血」しないように傷口を塞ごう
感情が漏れ出すと、「血」も一緒に流れ出てしまう
だから、感情に蓋をして冷静に物事を俯瞰してみよう
特に「逆位置」に出た場合は
時が動き始めました
ゆっくりと、刃が抜けていきます
だから、その時を待ちましょう
焦って、自分で、刃を抜かないこと
少しずつ、状況が変わっていくから
大丈夫です
カードリーディングの解釈では、できる限り最後は「ポジティブ」で締めたいところです。
と言うのも、最後の一言は、心の中に、小さな「くさび」となって残るからです。
「ソードの3」は、絵柄から見てわかるように、何をどう解釈しても「ネガティブ」しか出てきません。
例えば、恋愛でこのカードが出た場合は、「別離」または、「別離と同等の苦しみ(別れてしまった方が楽、それくらい傷ついた)」
仕事で出た場合は、「仕事を辞める」または、「辞めると同等の苦しみ(辞めた方がスッキリするくらい、やることはやり尽くした)」
まさに、「踏んだり蹴ったり」な状況です。
でも、このカードを前にすると、心がとても穏やかになれるのです。
なぜなら、「やり切った」から。
もう十分。
自分をハグして、癒して、褒めてあげる時が今だよ、と、カードが示してくれています。
だから、このカードを見ると、「やっぱりダメだよね・・・・薄々そうじゃないかと思ってた」と、ホッとして、思わず笑ってしまうのです。
それは、「ネガティブ」が極まって、「ポジティブ」に変わった瞬間なんですね。
自然治癒力で、傷口が徐々に塞がっていき
刃は地球の重力に引き寄せられて、徐々に下に落ちていく
だから、焦らずに、待ちましょう。
自分が解決できなくても、時が解決してくれます。