占いブログ
<ソードの8>
女性が縛られて立っています。
縛られているのは、目と胴体。足は縛られてはいません。
胴体の紐は、今にも落ちそうなほど緩く縛られているように見えます。
と言うよりも、紐の方が胴体にしがみついている様にも見えます。
8本の「ソード」は女性を取り囲んでいます。
しかし、本当に取り囲んでいるのかと、見直してみると
7本の「ソード」は女性の後ろ側に
1本の「ソード」は女性から見て右斜め前に
なので、決して女性の行手を阻む様には立っていません。
しかも、周囲には女性が逃げないように見張っている人はいません。
背後に聳え立つ丘の上には、立派なお城が見えますが、とても遠い場所にあるため、追っ手もすぐには到着しないはずです。
女性の足元はゆかるんでいます。
このまま歩くと、美しい真っ赤な衣服と、彼女の足元は泥で汚れてしまいます。
もしも、彼女が縛られていなかったとしても、彼女はぬかるみを歩かなくてはいけません。
汚れずに進む方法はあるのでしょうか。
考え過ぎている
だからあらゆる失敗の可能性がある事に気が付いてしまった
リスクを全く負わないで進む方法を模索している
どうしてそこまでリスクを負うことをためらうのか
それは、深く傷ついた「過去」の経験があるから
でも、過去は過去、今と状況が違っているかもしれない
そう考えるほどのポジティブな力が押し込められてしまった
心は無力感に支配されてしまった
または、心が混乱していて定まっていないのかもしれない
思考が散乱している
視野が狭くなっている
または、真実を見ることをあえて避けている
真実を見るための「目」を閉じてしまった
周囲には誰もいないから自分で決めなくてはいけない
「目」を開けて広い世界を眺めてみよう
きっと遠くに可能性の光が見える
自分の足で踏み出さないと何も始まらない
足元はぬかるみが続く
だから汚れることを気にしないで
ぬかるみに足元をすくわれないように一歩づつ行こう
数字の「8」は横にすると「∞」(無限大)になります。
占星術では、8番目の「8ハウス」は、「死と再生」の部屋だと考えます。
「ソード」は理性・知性・正義・思考
頭で考えて、白黒はっきりと区別をつけようとするシンボルです。
知性が無限大に広がっていくと、白黒はっきりと区別がつかないものが、これほどまでに世の中に溢れかえっているのか思い知らされます。
まるでぬかるみの様な、ぐちゃぐちゃしたものの上に立っている、または立たされている事に気付かされます。
だから、動けなくなります。
何をどう考えても、自分の進む道には、「敵」がいて「泥」があり、そこを通っていくしかありません。
それが嫌なら、自らを縛るしか道はありません。